猫は純粋な肉食動物
猫は純粋な肉食動物です。進化の過程において、植物の栄養を吸収する必要性に迫られたことがありません。
飼い猫と野生の猫は、解剖学的にほとんど同じであることが分かっています。ですので、飼い猫の食事は、野生の猫の食事と同じようなものが適していると考えるのが自然です。
猫は、人間と暮らし始めた3000年前も、現在も、純粋な肉食動物のままなのです。
加熱肉は栄養素が不足
野生の猫は、自分より小さな動物を捕獲し、丸ごと食べます。自分より大きな動物をつかまえることもありますが、その場合、一部だけを食べ、消化器官、毛、太い骨、羽などは残します。
野生の猫の食べ物、つまり、「とれたての獲物」を飼い猫に与えることは、ほぼ不可能なことです。しかし、飼い主にとって最も重要なことは、「飼い猫が生肉を食べる」ことを認識することです。
肉を加熱すると、猫にとって必要不可欠な栄養素(酵素、アミノ酸、脂肪酸、ビタミン、ミネラル)が破壊されたり、変化したりします。ですので、猫に加熱した肉を与え続けると、健康を害しやすくなり、寿命をまっとうすることが難しくなります。
猫の市販フードは、ドライにせよ、缶詰にせよ、パウチにせよ、加熱した肉や魚が使われています。
フードメーカーや一般的な獣医師は、「栄養バランスが完璧である市販フードを与えよ」と、私達飼い主に指導します。市販フードの完璧な栄養バランスとは、どこから来ているのでしょうか?
それは、残酷な給餌実験から来ています。猫に、特定の栄養素を与えるのを控え、結果としての欠乏症を観察し、それらのデータをとるという実験です。実験により、必要最低限の栄養素のデータが得られ、それをベースにレシピが作られます。
栄養素の単純分析だけで作られたレシピは、猫にとって最適とは言えません。
猫にとって最適な栄養バランスのデータを得たいならば、「食物の性質と食物が消化吸収される過程」を研究しなければならないはずです。残念ながら、そのような研究は行われていません。
しかし、私達人間も、毎日、いわゆる、数字上完璧な栄養素というものを口にしているのでしょうか? 現実を見つめるだけでいいのです。
もし、猫にドライフードを与えたいならば、飼い主も「ビスケットとサプリメントと水だけの食事」を続けてみてください。数字合わせだけの食事が心身にどんな影響があるかを身をもって体験してみてください。
猫の腸は生肉フード用に設計
人間は、肉食動物から雑食動物へと進化しました。ですから、雑食に適応すべく、腸がそのように設計されています。猫は、今も昔も肉食動物のまま。猫の腸は生肉食用に設計されてます。
飼い猫の猫らしい食事って何? それは、手作り生肉フードです。
1999年夏、大病にさせてしまった愛猫のために生肉フードを作り始めました。2001年春からは先代の親子猫5匹のために、2022年春からは現世代の親子猫3匹のために、生肉フードを作り続けています。2024年春現在、24年間以上、毎日、大量の生肉を、丁寧に手間暇かけて清潔に扱い、せっせと猫一口大に切っています。
普段の人の食事作りのためにはもちろん、猫の生肉フード作りのために、使って重宝している家庭電化製品と調理道具を紹介します。
もし、猫が何かしらの症状を繰り返し、病気になってしまったら、食事内容を見直してみてください。動物病院で診断してもらい、全体状態を把握することは大切なことです。その上で、ホメオパシーでケアすることがおすすめです。
猫は、ホメオパシーが大好きです。病気で症状に苦しんでいる猫に必要なレメディーを選び、病気の猫を治癒するために、猫ホメオパス湘南にホメオパシー相談をしてみませんか? 猫と飼い主のためのホメオパシー湘南では、手作り生肉フードの相談もホメオパシー相談と合わせて承ります。